「教員は忙しい」という話はあちこちで聞きますが、実際どのくらい忙しいのか、定量的に書いた情報は意外と少ないものです。この記事では、現役高校教師の立場から、自分の職場の実態を踏まえてフラットに書いていきます。
勤務時間の現実
学校・学年・担当業務によって差はありますが、私の場合の平均的な平日はこんな感じです。
- 7:30 出勤
- 8:30〜15:30 授業・HR・担任業務
- 15:30〜17:30 部活動指導
- 17:30〜19:30 授業準備・校務分掌・生徒指導・保護者対応
- 20:00前後 退勤
1日12時間前後、週60時間前後は働いていることになります。土日は部活指導や行事で出勤する週も多く、完全オフの日は月に2〜3日程度、ということもあります。
「忙しい」の質
ただし、「忙しい」の中身は複雑です。
- 裁量のある忙しさ:授業準備・教材研究(これは楽しい)
- 裁量のない忙しさ:校務分掌・会議・書類・突発対応(これがつらい)
民間企業から教員になった同僚は「忙しさの量」よりも「裁量のなさ」に疲弊していました。ここは教員転職を考える際の重要な論点です。
それでも残留を選んだ理由
私自身、この多忙を理由に一度転職活動をしました。しかし最終的に残留を選んでいます。理由は以下です。
- 授業そのものは好きだった:教える仕事に代え難さを感じた
- 収入の安定:民間への転職で提示された年収と、総合的に比較して差が想定より小さかった
- 場所と人的ネットワーク:生活圏・人間関係を変える心理的コスト
「多忙=辞めるべき」とは必ずしもなりません。多忙のうち「何が耐え難いのか」を言語化することが、正しい選択につながります。
転職・残留、どちらを選ぶにせよ
大事なのは、選択肢を持った状態で判断すること。情報なしで我慢するのが一番つらい。
- 転職するなら、まず市場価値を知る
- 残留するなら、現場の改善点を言語化する
どちらも最初のアクションは「情報収集」です。