先生
先生
学校は嫌だけど、教育に関わる仕事は続けたい。そういう転職先ってあるの?
ぶたまる
ぶたまる
あります。私は一度まったく別の業界に転職して、結果的にまた教育の世界に戻ってきました。出て戻ってきたからこそ言えることがあります。

「学校を離れたい」と「教育の仕事を離れたい」は、まったく別の話です。

私はその違いを考えないまま、とにかく教育業界から出ようと転職しました。営業職を経験して、その後また教育の世界(私立高校)に戻ってきた。振り返ると、私が嫌だったのは「学校という環境」であって、「教育という仕事」ではなかったと思っています。

この記事では、教育に関わり続けながら学校を離れたい人向けに、教育業界内の転職先を職種ごとに深掘りします。年収・労働時間・転職難易度まで、できる限り具体的に書きます。

💡 この記事でわかること
  • 教育業界内の転職先として現実的な職種6選
  • 各職種の年収帯・労働時間・転職難易度の実態
  • 「学校とは違う」ことを知らずに後悔しやすいポイント
  • 「環境が嫌なのか、仕事が嫌なのか」を見極める考え方

まず確認したいこと:「学校が嫌」と「教育が嫌」は別の話

教員が転職を考えるとき、多くの場合「教育そのもの」が嫌なわけではありません。

長時間労働、部活の強制、保護者対応、職場の人間関係——嫌なのはその「環境」です。

ぶたまる
ぶたまる
私は「とりあえず教育業界から出たい」とよく考えもせず転職しました。でも、結果的に教育の世界に戻ってきた。それだけ、教育に携わる仕事にはやりがいがある。環境だけ変えられるなら、その方が良かったかもしれないとも思っています。

「教育業界の中で転職する」という選択肢を、まず真剣に検討してほしいと思っています。

教員から転職できる教育業界の職種6選

1. 学習塾・予備校(講師・教室長)

教員経験が最もストレートに活きる転職先です。授業スキル・生徒対応・保護者面談——学校でやってきたことがそのまま武器になります。

項目内容
年収帯正社員で350〜500万円程度(大手なら500万円台も)
労働時間午後〜夜10時頃の夜型。夏期・冬期講習は土日も繁忙
転職難易度低〜中(教員免許・教科経験は直接評価される)
向いている人授業・生徒指導に集中したい、学校の雑務から解放されたい
⚠️ 「学校より楽になる」とは限らない

塾は夜型勤務が基本です。夏期・冬期講習の時期は土日もフル稼働になる塾があります。「学校を辞めて土日を休みたい」という動機で塾に転職すると、思っていたと違う、となりやすい。入社前に勤務形態を必ず確認してください。

講師から「教室長(マネージャー)」というキャリアパスもあります。教室の運営・売上管理・スタッフ育成を担う役職で、マネジメント経験のある教員には向いています。


2. 教育系出版社(教材編集・学校営業)

教科書・参考書・テスト教材などを扱う出版社への転職です。学校現場を知る元教員は、教材の企画・編集・営業のどの職種でも即戦力として評価されやすいです。

項目内容
年収帯大手(ベネッセ・学研等)700〜900万円台。中小は400〜500万円台
労働時間平日日中が中心。土日休みが多い
転職難易度中〜高(人気が高く競争がある)
向いている人教科の専門性を活かしたい、じっくり仕事したい
ぶたまる
ぶたまる
私の同僚で、教育系の出版会社に転職した人がいました。学校では療養休暇が必要なほど追い込まれていたのに、転職後は一度も休まずに働けていると聞きました。仕事の内容より、環境が変わったことが大きかったんだと思います。

学校への営業職の場合、「元教員」という肩書きが学校側の担当者との信頼構築に直結します。現場の事情がわかる営業担当として、強みを発揮しやすい職種です。


3. EdTech企業(カスタマーサクセス・カリキュラム設計・営業)

タブレット教材・学習アプリ・オンライン学習サービスを手がけるIT×教育企業です。近年、教員経験者への需要が高まっています。

項目内容
年収帯CS職:メンバー400万円〜、マネージャー600〜900万円
労働時間IT企業の働き方(フレックス・リモート可の職場が多い)
転職難易度低〜中(未経験可が多い。教員経験は高く評価される)
向いている人IT×教育に関心がある、新しい環境でチャレンジしたい

特にカスタマーサクセス(CS)職は教員経験との相性が高い。学校・塾に導入したサービスが現場でうまく使われるよう支援する仕事で、「教員目線で話せる」ことが強みになります。

純粋なエンジニア・開発職は未経験からは難しいですが、CS・カリキュラム設計・学校向け営業であれば、教員経験を直接活かせるポジションが増えています。


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4. 教育委員会・行政職(指導主事・社会教育主事)

教育行政の側から教育に関わるキャリアです。現場の教員から行政側に移ることで、より広い視野で教育政策に携わることができます。

項目内容
年収帯公立教員とほぼ同水準(自治体の給与体系に準拠)
労働時間土日休み。残業は部署・時期による
転職難易度中〜高(採用枠が限られ、試験が必要なことが多い)
向いている人教育政策・制度に関心がある、地域の教育に貢献したい

「指導主事」は現職教員から異動するルートが一般的ですが、自治体によっては外部からの採用もあります。社会人経験者採用枠を設けている自治体も増えているため、確認する価値があります。


5. 学童保育・放課後支援スタッフ

子どもとの時間を保ちながら、学校の負荷を大幅に下げたい人に向いています。

項目内容
年収帯300〜380万円程度(低め)
労働時間日中〜夕方(早番・遅番のシフト制が多い)
転職難易度低(慢性的な人手不足。教員免許は優遇される)
向いている人子どもと関わりたい、収入より働き方を優先したい

年収は下がります。ただし、「学校に行けない子どもたちの居場所を作る」「放課後の子どもの成長を支える」という仕事のやりがいは、教員経験のある人こそ感じやすい部分です。

収入の減少を受け入れられるかどうかが、この転職先を選ぶかどうかの分かれ目です。


6. 研修講師・企業内教育担当(人材開発)

企業の社員研修・能力開発を担当する職種です。「教える・わかりやすく伝える・人の成長を支援する」という教員の本質的スキルが直結します。

項目内容
年収帯400〜600万円台(企業規模・経験による)
労働時間平日日中が中心。土日休みが多い
転職難易度中(ビジネス視点の学び直しが必要)
向いている人教えることは続けたい、子どもより大人を対象にしたい

注意点は、「何を教えるか」の設計ロジックが学校と異なることです。学校では学習指導要領という基準がありますが、企業研修では「この研修が業績にどう貢献するか」という視点が求められます。ビジネス側の論理を学ぶ必要があります。


教育業界転職で知っておくべきこと

大手と中小で待遇が大きく変わる

教育系の企業は、大手(ベネッセ・学研・Z会等)と中小で待遇の差が大きい業界です。

「教育系に転職する」という括りで考えるのではなく、どの規模・どの会社に転職するかまで具体的に調べることが重要です。求人票に記載されている年収レンジの「下限」が自分の見込み年収に近いことも多いため、エージェントを通じて実態を確認するのが確実です。

「やりがい搾取」に注意する

教育系の仕事は「子どものために」「社会のために」という言葉が使われやすく、それを理由に低賃金・長時間労働が正当化されやすい側面があります。

転職の際は、年収・労働時間・休日の条件を数字で確認すること。やりがいは必要ですが、それだけで生活はできません。


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「環境を変えれば、教育の仕事はいい仕事だ」

私は一度、教育業界を出ました。民間の営業職を経験して、今は私立高校の教員として教育の世界に戻っています。

ぶたまる
ぶたまる
また教育に戻ってくるくらい、教育に携わる仕事にはやりがいがある。仕事の環境が悪かっただけで、教員のような仕事をやりたい人はぜひ教育業界の別の仕事も考えてみてください。

「学校が嫌だ」という気持ちは本物だと思います。でも、それが「教育の仕事が嫌だ」と同じ意味かどうかは、一度立ち止まって考えてみてほしいと思います。

環境を変えるだけで、同じ「教育に関わる仕事」がまったく違うものに感じられることがあります。

自分に合う教育系の転職先の見つけ方

教育業界の求人は、一般の転職サイトだけでは情報が限られます。

「教育業界に強いエージェント」を活用すると、各職種のリアルな年収・働き方・採用状況を把握している担当者に相談できます。「転職するか決めていない段階」でも相談できるため、まず情報収集から始めるのがおすすめです。

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まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 「学校が嫌」と「教育が嫌」は別の話。環境を変える選択肢を先に検討する価値がある
  • 教育業界内の転職先:学習塾・出版社・EdTech・教育委員会・学童・研修講師など
  • 塾は夜型・土日繁忙が多い。「学校より楽」とは限らないので勤務形態の確認が必須
  • 大手と中小で待遇差が大きい。年収・労働時間は数字で確認する
  • EdTechのCS職は教員経験が高く評価される・未経験可が多いため狙い目
  • 「やりがいがある」は本当。ただし条件面もセットで確認すること
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