先生
先生
「辞めたい」という気持ちはある。でも何から始めたらいいのかまったくわからない。

この記事は、「教員をやめて転職をする」と決意してから、1年以上動けなかった私が書いています。

毎日21時過ぎに退勤し、土日も部活。月の残業時間が200時間を超えても、すべて無給。友人から「そんなブラック企業、聞いたことがない」と言われるような働き方を続けながら、私は何も行動しませんでした。ネットで「教員 転職」と検索するだけで、何も変わらない日々が1年以上続きました。

今振り返れば決意した私が、いや悩んでいるときからもやるべきことは一つだけでした。この記事では、2回の転職を経た私が、その転職に至ったプロセスを正直に書きます。

💡 この記事でわかること
  • 教員が辞めたいと感じる、よくある2つの理由
  • それでも動けなかった3つの理由(ぶたまる体験)
  • 最初にすべきたった1つのこと
  • 登録前の4つの不安と実際のところ
  • 2回転職してわかった「本当の問題」

教員を辞めたいと思う、よくある2つの理由

まず確認しておきたいのは、あなたの気持ちはおかしくないということです。

私が転職を考えた理由は、大きく2つでした。同じような理由で悩んでいる先生は、かなり多いと思います。

① 忙しさ・時間のなさ

授業準備に部活動。毎日21時過ぎの退勤、土日も部活で出勤。完全にオフな日は月に数えるほどしかない。

一般企業に勤める友人から「そんなブラック企業、聞いたことない」と言われたとき、少し笑えましたが、笑えない現実でもありました。友達との約束を断り続け、友人の結婚式に参加するだけでも有給のやりくりに苦労する。

家族ができてからは、さらに問題が切実になりました。子どもがほしいなら、この生活はできないと強く感じていました。

② 忙しさからくる、対人関係の悪化

ただ「忙しい」だけであれば、まだ我慢できたかもしれません。私がより深刻に感じたのは、忙しさがイライラを生み、それが対人関係を壊していくことでした。

生徒たちと笑顔で接することができなくなる。同僚との会話もぎこちなくなる。家族との時間でも気持ちが切り替わらない。保護者対応でも余裕がない。

対人のコミュニケーションが命の仕事なのに、人と関わることが嫌になる瞬間が来る。 誰にも会いたくない、と思う日もありました。

先生
先生
気持ちはすごくわかる。でも「辞める」に踏み出すのが怖くて……。
ぶたまる
ぶたまる
私も1年以上、まったく動けませんでした。怖さには理由があって、それを理解するところから始めました。

1年以上動けなかった——3つの理由

「辞めたい」と思いながら何も行動できなかった。その理由は、今振り返ると3つありました。

① 公務員の安定を失う恐怖

ちょうど結婚したタイミングでした。安定した職を持つことの意味が、急に大きくなった時期です。

「もし転職してうまくいかなかったら」という恐怖が、常に動きを止めていました。 教員はつらいが、最低限の生活は守れている。その状態を手放すことへの怖さが、思っているより根深かった。

② 「教員以外できない」という思い込み

私は教育学部出身で、大学卒業後に採用試験を受けてそのまま教壇に立ちました。いわゆる「就職活動」を一度もしたことがない。

だから**「民間で使えるスキルが自分にはない」という思い込みが強かった。** 授業をしてきただけで、企業で求められる仕事ができるのか。エントリーシートも書けない、面接も受けたことがない。そんな自分が転職市場に出て通用するのか、まったく想像できませんでした。

③ 他にやりたい仕事がなかった

中学生のころから「教員になりたい」と思って生きてきました。大学も教育学部を選び、就職活動をせずに採用試験を受けた。

教員以外の仕事のイメージが、具体的に何もなかったのです。 どんな企業があるのか、どんな職種があるのか、どのくらいの給料なのか——何もわからない。漠然とした「違う仕事」への不安だけがあって、具体的な選択肢が見えていませんでした。

ぶたまる
ぶたまる
この3つの理由が重なって、ネット検索だけを続けた1年が過ぎました。でもネット検索では、何も変わりませんでした。

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最初にやることは一つ——転職エージェントへの登録

結論を先に書きます。

「教員を辞めたい」と思ったら、まず転職エージェントに登録する。これだけです。

私がエージェントに登録したきっかけは、2つでした。

1つ目は、ネット検索の限界です。1年以上調べ続けましたが、自分ごとの情報にたどり着けなかった。就活経験がなく、一人で動く方法がわからない。誰かに頼るしかない、と思いました。

2つ目は、客観的な意見が欲しかったことです。「自分が何の仕事に向いているか」「どのくらいの年収が現実的か」「教員の経験は市場でどう評価されるか」——これらはネットで調べても出てこない。実際に求人を持っている人間に、直接聞くしかない情報でした。

💡 重要:「登録」と「転職」は別のこと

転職エージェントへの登録は、転職を決意することではありません。

  • 登録しても、転職しなくていい
  • 登録しても、面接を受けなくていい
  • 登録しても、内定を断っていい

エージェントは「転職を決めてから使うもの」ではなく、「どうしようか迷っている段階から使うためにある」サービスです。


登録前の4つの不安と、実際のところ

正直に言います。私も登録するまでにいくつかの怖さがありました。

不安①「就活未経験で大丈夫?」

私は採用試験しか受けたことがなく、履歴書の書き方も面接の受け方もまったく知りませんでした。

実際は、担当者が一から教えてくれました。 「履歴書はこう書きます」「面接ではこういう質問が多いです」と丁寧にサポートしてもらえた。就活未経験であることは、まったく問題ありませんでした。

不安②「教員は市場価値がないのでは?」

「民間に出ても評価されないのでは」という不安がありました。

実際は、教員経験は一定の評価を受けます。 コミュニケーション能力・説明力・責任感——これらは民間でも求められます。教育業界(EdTech・塾・予備校)への転職では、むしろ強みになります。

ただし「年収を大幅に上げる転職」は最初から難しい、というのも正直に伝えておきます。

不安③「押し売りされる?」

「登録したら無理やり転職させられるのでは」という不安もありました。

これは誤解です。 担当者は転職を強制しません。「今すぐでなくていい」と言ってくれるエージェントも多い。合わないと感じたら退会もできます。

不安④「費用がかかる?」

転職エージェントへの登録は、求職者側は完全無料です。 エージェントは採用した企業側から報酬を受け取るビジネスモデルなので、登録者が費用を払うことは一切ありません。

ぶたまる
ぶたまる
登録だけなら、学校にバレるリスクもゼロです。職場に電話が入ることはありません。私も在職中に使いましたが、まったく問題ありませんでした。

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転職して、はじめてわかったこと

私はその後、2回の転職をしました。

1回目は公立高校から一般企業(営業職)へ。2回目は1年後、私立高校へ。

2回とも、後悔はありません。

転職するまでは、「教員という仕事が嫌だ」と思っていました。でも実際に外に出てみると、気づいたことがありました。

嫌だったのは「教員という仕事」ではなく、「その働き方」だったのです。

一般企業での1年間を経て、教員の仕事を外から見ることができました。教えること自体は好きで、子どもたちの成長に関わること自体は嫌ではなかった。問題は、無給残業・部活の強制・裁量のなさといった構造でした。

2回目の転職で私立高校を選んだのは、そこに気づいたからです。今、私は残業が月30時間以下の私立高校で働いています。

先生
先生
2回転職しても、怖くなかったですか?
ぶたまる
ぶたまる
1回目の転職を経験してから、恐怖がなくなりました。「転職」というものがわかったから。今は5年以内にまた転職することも考えていますが、そこに怖さはありません。

転職活動を経験して、「転職」にリスクはあっても「転職活動」にリスクはないと体感しました。情報を集めて、選択肢を知って、そのうえで決断する。その順番さえ守れば、後悔のない判断ができます。


まとめ

📝 この記事のまとめ
  • 「辞めたい」の背景には、忙しさからくる対人関係の悪化が多い
  • 動けない理由は「公務員の安定」「スキルへの不安」「やりたいことがない」の3つ
  • 最初にやることは転職エージェントへの登録だけ。転職を決める必要はない
  • 登録は無料・学校にバレない・押し売りなし
  • 転職してわかるのは「仕事が嫌なのではなく、働き方が問題だった」こと

1年間、何も変わらなかった経験から言えます。

ネット検索だけでは、何も変わりません。 自分の市場価値も、選択肢も、年収の現実も、検索では見えてこない。登録してはじめて、具体的な情報が手に入ります。

「辞めるかどうか」は、情報を得てから考えれば十分です。まず動く。それだけで、見える景色が変わります。

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